今までNexus 4をソフトバンクのホワイト・プラン+パケットし放題で使ってきたわけですが、最近馬鹿みたいに高い携帯の通信費に嫌気がさして、見直すことにしました。20年続くデフレの日本で、携帯電話の通信費だけが値上がりしているのは、異常だと思います。
基本的に僕の周りの多くの友人はソフトバンクのiPhoneを使っていて、電話はほとんどソフトバンクにしかかけません。パケットし放題に加入していても、一日のうちほとんどをWiFiが使えるところですごしているので、外でパケット通信をすることはたまにしかありません。一方でNexus 4はよく使うわけですが、電話としてよりも小さなタブレットとして使っています。
よくよく考えると、Nexus 4にはドコモのMVNOのデータ通信SIMを入れ、携帯電話は別に持つという所謂「二台持ち」の方が通信費を大幅に抑えられるという結論になりました。ガラケーを携帯電話として持つというのもありだと思いますが、二台持ちするのであればできるだけ小さな電話にしたいということで、書斎の机の上で埃を被っているXperia Mini Pro(以下、sk17)を電話として使うことにしました。
まずは、Nexus 4に使うデータ通信SIMはBiglobeの「BIGLOBE LTE・3G 料金プラン」に決めました。980円/月、1GB/月、Wi2 300のWifiスポット付き。縛りもありませんし、都心に住んでいるということもあり、周りにはWi2のスポットが結構あり、1GB/月で十分だと思います。
ソフトバンクの契約はホワイト・プラン以外すべて解約しました。もともと@softbank.ne.jpなどというアドレスは使っておらず、メールは全てGmailなので、無駄なS!ベーシックパックも解約です。SMSがあれば困ることはありません。
sk17を電話として使うことで問題になるのが、バッテリーの持ちです。そこで今回は如何にsk17のバッテリーの持ちを長くするかを考えてみました。以下はほとんどがrootが必要な変更です。
まず、sk17でバッテリーの持ちが一番いいROMはやはりソニーのstockですので、まず今回はPC Companionで4.1 b.0.587をインストールしました。ICS 4.0.4ですが、電話として使うので、別に最新のAndroidである必要はありません。
このままでもいいのですが、さらにバッテリーの持ちをよくするために、低電圧化(uv)できるカーネルにに変更します(要bootloaderのアンロック)。今回はMESA v4.8を選択しました。このカーネルは、stockとcm系の両方で使えるようになっていて、起動時に/systemの下にある識別ファイルを調べて、動作するモード決定します。今回はstockで運用するのでmesa-stockというファイルを/system の直下においておきます。
さて、stockですので設定からCPUの設定を行うような項目はありません。なので、CPU Tweakerという無料アプリをPlayストアからインストールし(要root)、これを使ってCPUの設定をしました。GovernorはsmartassV2、スピードは134Mhz-1.2GHz(若干のオーバークロック)にし、電圧はすべての周波数で-75mVにしました。ブート時にこの設定が適用されるようにしておきます。
さて、これだけではまだ十分ではありません。次にGPSをオフにします(root不要)。もともとsk17のGPSは感度がよくないのであまり使い道がありません。地図が見たいときは感度もよくバッテリーの持ちがいいNexus 4を使った方が賢明です。
これだけでは十分ではないので、マップを起動し、マップの設定から「設定」→「Google現在地設定」から「現在地送信機能」をオフにしておきます(root不要)。
もっとバッテリーの持ちをよくしていきます。常にWiFiをオンにしていると、使えるWiFiがない場合でもWiFiに接続しようとするので、バッテリーを消耗します。世の中便利なもので、接続可能なWiFiがあるときだけWiFiをオンにして、接続できるWiFiがない場合はWiFi自体をオフにするアプリがあります。今回は無料のY5 – Battery Saverを使うことにしました。単にインストールするだけです。
他にインストールするアプリはなるべく少なくします。
次に無料有料に関わらず、アプリの中には不必要にネットに接続するアプリがあります。無料のアプリなら広告サイトにアクセスしたりします。不必要にネットに接続する必要がないように、まず/system/etc/hostsで広告サイトへのアクセスをローカスホストにフォワードさせるように設定します(要root)。hostsファイルはネット上にたくさんありますから、好きなものを選択すればよいでしょう。
次に、中には不必要にデータを送信しているアプリもあります。そのようなアプリはファイアウォールでネットへの接続を制限します。今回はDroidWallを使うことにしました。
さて、最終的にバッテリーの持ちは大体1%/時くらいになりました。電話として2、3日使えるレベルのバッテリーの消費になりました。
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